記録でアップデート!
22歳の時、父の農業を手伝うことになりました。
農作業については父からの口伝。
意味もわからず、1年1年農業を続けていました。
父の農業には父だけが知るマニュアルが存在します。
私たちは父から聞いたこと、自分で体験したことを、自分の中でマニュアルとして作り上げる。そして、それを自分の息子や新規就農者たちへ口伝する・・・
13年経った今も、ようやく理解することが毎年湧き上がります。
毎年毎年、新しいマニュアルが僕の中で作り上げられています。
たとえば私自身、昨年の作業の記憶はありますが、5年前のものとなると怪しい。
ほとんどの農家がそのような状況ではないでしょうか?
また、農業の高齢化に伴い、受託面積も増加。そこで課題になったのは、作業効率や社員間での情報共有でした。

米作りにたずさわる人を
ハッピーにしたい
ロボット技術やIoTを活用したスマート農業で「農業」は革新的によくなってきているのは事実です。しかし、スマート農業が「農家」をよくしているかというと、私は疑問を感じます。
スマート農業で開発された技術やシステムには、開発者と農家との距離に大きな溝があります。実際に現場のことをわからずに効率化だけを追っているスマート農業は、ついていくことができない農家を産んでしまっている面もありますし、補助金なしでの導入が非常に難しいプロダクトが多く存在します。
RiceLogは、何より水稲農家である私たちが使いやすいものとして開発しました。大前提として、ITに疎い人や高齢者でも使えるようなシンプルな設計。
そして、水稲に特化したことで、複雑な設定の必要がなく、どんな人でも使えるというのが大きな特徴です。
また、利用料も年5500円(月458円程度)と業界最安値を目指しました。
農家の負担を少なくして、カンタンに使いこなすことが農家の未来を支える。
RiceLogで気持ちと体力に余裕を持った農業をしてもらいたい。農家そのものがよくなることが、私の目指すスマート農業の第一歩です。


山形県立鶴岡南高校を卒業し、早稲田大学に入学後、中退。
2011年の東日本大震災をきっかけに山形にUターンし、米シスト庄内に入社。
現在は専務取締役として、営業と広報を中心とする会社業務全般に携わる他、会社として約100haの集荷面積、約50haの水稲栽培面積を管理している。
山形県庄内町 農業委員会農業委員。山形県青年農業士。
「自分ちの田んぼマニュアル」

-
すべてのほ場をマップ上
で確認できる -
複数のほ場に対して
いっぺんに記録できる -
実施・未実施のほ場が
一目でわかる -
作業の指示や連絡を
スタッフに送れる -
累積気温と閾値までの
累積率を把握できる
RiceLogのコンセプトは「自分ちの田んぼマニュアル」
1年ごとに行った農作業を記録していくことで、それ自体がマニュアルとなる。
記録を残すことで、作業効率も格段にアップしますし、何より失敗がなくなるから収穫効率も高まります。
例えば、
- この田んぼは窒素が抜けやすいから他より多めに肥料を入れた方がいい
- 昨年は、苗を植えた後の水位は10cmで、3日経ってから除草剤Zを撒いた
- 稲がこんな感じ(写真)になったら水を抜いて、7日後に収穫するといい
このような作業情報を記入しておく。
それが来年の農作業にも役立つ、スタッフへの指示にも使える、後継者への教育にも使える。
そんな無限の可能性があるのがRiceLogです。
未来の農業を担う人たちが、安心して米作りができる環境ができることを願って。